ヘンテナを作って地デジを受信する
唐突ですが、皆様は「ヘンテナ」はご存知でしょうか?
「変なアンテナ」…そう、「ヘンテナ」です。
折り返しダイポールアンテナの亜種…と思っていただければと思います。
詳細はこちらにて⇒Wikipedia。
こちらの「ヘンテナ」を使用して、地上デジタル放送を見てみよう。というまとめ記事になります。
構造
長辺が1/2波長、短辺が1/6波長の長方形エレメントで日の字のループ型をしています。
ループ構造ではありますが、水平偏波で輻射方向から左右90度を除くとほぼ無指向性のものになります。(電波が届く範囲なら簡単に受信できるような代物。)
どうやって作るの?
まず始めに、住んでいる地域の家庭で受信している送信所の各放送局の物理チャンネルから割り当てられている周波数から波長を計算する必要があります。
チャンネルはWikipedia(テレビ周波数チャンネル)を参考にして計算します。
今回は長野県松本市(美ヶ原送信所)のチャンネルで計算を行います。
キー | 放送局 | 物理チャンネル | 周波数 (MHz) | 波長 (cm) |
1 | NHK総合・長野 | 17 | 497 | 60.4 |
2 | NHKEテレ長野 | 13 | 473 | 63.4 |
4 | テレビ信州 | 14 | 479 | 62.6 |
5 | abn長野朝日放送 | 18 | 503 | 59.6 |
6 | SBC信越放送 | 16 | 491 | 61.1 |
8 | NBS長野放送 | 15 | 485 | 61.9 |
最大波長 | 63.4 | |
最小波長 | 59.6 | |
平均波長 | 61.5 | (cm) |
最大周波数 | 503 | |
最小周波数 | 473 | |
平均周波数 | 488 | (MHz) |
↑美ヶ原送信所の場合です。
周波数は物理チャンネルにそれぞれに割り当てられている、(物理チャンネル周波数範囲など調べると良いです。)周波数の中間(6MHz)となるようにして、電波の速度で割ります(3×10^8)。
簡単な方法で30000で割って[cm]とします。求めた波長からそれぞれ公式にあてはまるように分母で割ります。
半波長にしてあげたいので、出てきた数を二分の一にしますが・・・、放射リアクタンスを含めた半波長ダイポールの放射抵抗のままだとインピーダンスマッチングが取れないため、給電点から反射波がはね返ってくるため短くしてあげる必要があります。
そのため2%減らした48%で計算をします。
つまり:「平均波長÷波長分母×0.48」で求められます。
設計
アンテナの設計はネットに転がっている公式を参考にして作りました。
構造に合うように波長を当てはめてます。
ここまで来たらやっと製作に入れます。
製作
基本的にホームセンターで売っているものでもOKです。
今回は木の棒に1.2mmの銅線と4Cの同軸ケーブルを使いました。
銅線はそれぞれの長さで切ってはんだ付けしました。
受電部はそれぞれ左右に分かれるようにつなげて完成です。
受電部の補強でグルーガンを使ったことでより雑感が…。
いざ受信
若干のブロックノイズが出ますが受信することができました。
※PL●X社製のPCチューナーを使用しているため若干(?)ですがdB値張り付いてます。
向きを探ったりで安定した受信ができます。画像はTVTestのプラグイン。
最後までご覧いただきありがとうございます。
お遊び程度での製作でございました。PCでテレビが見られる環境を持っていると楽しめますね。ではではこの辺で~